常念山脈(長野) 燕岳(2763.0m) 2021年6月20日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:35 第一駐車場−−1:43 中房温泉−−3:43 合戦小屋−−3:57 合戦ノ頭−−4:30 燕山荘−−4:54 燕岳 5:48−−6:02 燕山荘−−6:19 合戦ノ頭−−6:27 合戦小屋−−7:29 中房温泉−−7:35 第一駐車場

場所長野県安曇野市/大町市
年月日2021年6月20日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場有明荘付近の3箇所に登山者用駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント土曜は一日中雨だったが日曜は回復するとの予報で日曜日に日帰り登山。早朝は雨の予報だったが朝3時くらいには星空が広がり予想より早く天候が回復した。登山道上の雪は僅かでアイゼン不要。燕山荘近くで尾根を巻く夏道は残雪で通行止めで尾根上の冬道を利用。夏道と変わらぬくらい良好な道だった。東や南の空は雲が多く山は見えなかったが表銀座、裏銀座や立山は良く見えていた。稜線の高山植物はまだ開花前でハクサンイチゲが少し程度。合戦尾根はイワカガミが盛りでマイヅルソウも見られた。晴は日曜だけでも下山したら駐車場は満杯だった




登山口に最も近い第一駐車場を確保 中房温泉の登山口
第一ベンチ 第二ベンチ
第三ベンチ 富士見ベンチ
合戦小屋。今シーズンは営業無しらしい 合戦ノ頭の三角点
4時くらいでライト不要な明るさに 今の時期は巻道ではなく尾根上の冬道
槍が良く見えている 夜明け前直前。東の空は背の高い雲
燕山荘裏手に出た 燕山荘表玄関。日の出見物で大勢が外に出ていた
燕山荘から見た燕岳 テント場はまだ雪の上
イルカ岩。2回目なので場所を覚えていた 4時40分前に雲から太陽が出る
燕岳山頂 燕岳から見た燕山荘
燕岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
燕岳から見た常念岳〜大天井岳〜槍ヶ岳
燕岳から見た西鎌尾根〜笠ヶ岳〜裏銀座
燕岳から見た立山、剱岳、後立山
燕岳から見た立山、剱岳
燕岳から見た後立山
燕岳から見た爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、鑓ヶ岳、旭岳
燕岳から見た槍ヶ岳 燕岳から見た硫黄岳と硫黄尾根
燕岳から見た火打山、焼山 もうハクサンイチゲが咲いていた
咲き始めのミヤマキンバイ 燕山荘への登り返し
燕山荘から冬道を下る タカネザクラかなぁ
残雪のため巻道が始まるところで夏道は通行止め オオバキスミレ? ミヤマキスミレ?
ショウジョウバカマ イワカガミ。合戦尾根にたくさん咲いていた
オオカメノキ ツツジだが細かな種類は私には判別不能
マイヅルソウ 荷揚げ用ケーブルが動いていた。現役とは知らなかった
笹を刈り払いした跡 中房温泉登山口
第一駐車場。下山時は満車だった


・今週末は広範囲で丸一日雨の予報。長野でも全域で日付が変わる前から雨。予報では日曜は回復するとのことで日曜の日帰りとするがどこへ行くか問題。月曜に疲れを残さないよう軽い山で爺ヶ岳が最適だが、どうもまだ柏原新道の整備はされていないようで雪渓のトラバースがあり、おそらくピッケルも必要そう。南尾根を使えばその心配は無いが、おそらく直前まで降っているであろう雨の影響で藪が濡れているのは確実で、冬道があると言っても体に触れる藪が無いとは考えられないのでパス。考えた末に混雑する前に燕岳に向かうことにした。ネットの最新記録では雪はほとんど無くアイゼンは不要とのこと。

・まだ断続的に雨が降る中を中房温泉へ向かう。土曜日はずっと雨だったので登山口に最も近い第一駐車場はガラガラで入りは2割程度。車の上に木の枝が張り出して日陰になる場所を確保。まあ、明日は晴れるか不明だが。夜中はひっきりなしに車が入ってきて、私が出発した午前1時半頃にはほぼ満車になっていた。

・1時半時点で駐車場は濃いガスの中。雨が降っていないだけマシだろう。昨日夕方の予報だとこの時間は雨だった。稜線に近付くと雨の可能性もあり、ボロゴアと傘も持った。これに防寒具もあるので片道3時間半の道のりでもザックは結構な重さになっていた。

・さすがに1時半では歩いている人はいないと思ったら、中房温泉では出発準備を済ませた人が誰かを待っているようで石垣に座っていた。合戦尾根を暗い時間帯に歩いていた人は私の他に少なくとも3人はいた。

・ガスの登山口から登山道へ。最近笹を刈ったばかりらしく登山道上にはまだ葉が青い笹が散乱していた。夏山シーズン前に手入れをしたようだ。メジャーな登山道だけあって体に触れる藪は皆無で快適に歩ける。最初からぐんぐん登るコースのためすぐに体が温まって半袖に変身しズボンは裾を折り返して即席の半ズボン化。朝から半ズボンで歩くにはまだ時期が早すぎる。

・頭上は樹林に覆われて雨除けになるが、幸いにして雨は降っておらず木から水滴が落ちてくることは無かった。それどころか時々星の光が見えるではないか! 何せ深い樹林なので既に満天の星空なのか分からないが、予想よりずっと天候の回復が早いようだ。

・登山道には第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと休憩できる場所があるが、私にとってはこの程度のコースでは休憩不要なので写真だけ撮影して通過。やがて合戦小屋まで10分の標識が登場。10分かかったか測定はしていないが合戦小屋が登場した。確かネットの情報では合戦小屋はコロナの影響で今年も営業しないとか。そこには先客2名が休憩中。私は素通りだ。

・合戦ノ頭の三角点の広場を通過、この頃には樹林の高さが低くなり森林限界の雰囲気が出てきた。時刻は午前四時近くで周囲はライト不要な明るさになり、東の空が赤くなっていた。ただ、東の空は背の高い雲に覆われて志賀高原の山々や浅間山も見えない。東や南ほど低気圧の影響が遅くまで残るので仕方ない。開けた頭上は薄い雲で雨の心配はない。

・標高2540m付近で夏道はそれまでの尾根直上から稜線右側を巻くルートに変わるが、そちらは明らかに多くの残雪がありトラバースするのはアイゼン、ピッケルがないと無謀に見える。しかしその夏道にはロープが張られて立入禁止となっていて、左手の冬道に入るようになっていた。冬道は初めてだが夏道と同様によく整備されていて、ハイマツを開いた道が続いていた。この尾根で西寄りの冷たい風が強くなったので長袖シャツとウィンドブレーカ、毛糸の帽子にネックウォーマー、手袋を装備して防寒対策。

・登りきると夏道と違って燕山荘の裏側に出た。そこには銀色の大きな軽油?タンクあり。建物の西側を回り込んで正面玄関へ出ると、日の出を見ようとたくさんの宿泊者が外に出ていた。おそらく日の出の時刻は過ぎているが、雲の高さが高いのでまだ日が上がってこない。

・私は燕岳山頂へ向かう。山頂には数人が立っているのが見えるが、私が山頂に立つ頃にはいなくなってしまうかな。花崗岩が風化した白砂の稜線はいつ歩いても気持ちいい。北アの中では特異な光景だ。2年前に歩いて位置が分かっているのでイルカ岩はすぐに分かった。

・メガネ岩から最後の登りにかかり、花崗岩を縫うように山頂へ。予想通り無人の山頂で2年前と違ってガスは無く大展望。2年前は山頂到着直後に雨に降られたからなぁ。今は薄曇りだが雲を通して青空が見えるような雲の薄さなので天候悪化の心配はない。

・東の空は相変わらず背の高い雲に覆われて東の山々は見えないのが残念。八ヶ岳は麦草峠付近だけ雲の下。富士山、南アルプスは雲の中で全く見えなかった。それに対して常念山脈南部から槍穂、笠ヶ岳、裏銀座、立山、剱岳、後立山はくっきりと見えている。この時期でも真っ白なのは鷲岳東側の五色ヶ原。山頂の気温は+5,6℃で風もあるので長時間滞在するにはちと寒すぎる。ポツリポツリとやってくる登山者は短時間の滞在で下っていった。そういえば合戦小屋で追い越した2人はこれから大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を越えて三股まで日帰りで歩くとのこと。車を三股にも置いてあるとのことなので、遅くなっても大丈夫だろう。今日は天気の心配はない。

・1時間弱の滞在で下山開始。日曜だが登ってくる登山者と多数すれ違い、合計で100人近かったかも。まだ夏山シーズン開幕前だが、それでもこの人数なのでシーズン中は相当な人数だろう。

・帰りは明るいので花を確認しながら歩いた。白砂の稜線には既にハクサンイチゲが咲いていた。ミヤマキンバイは咲き始め。森林限界の桜の蕾はタカネザクラだろうか。黄色のスミレはオオバキスミレかミヤマキスミレと思われる。樹林帯ではイワカガミが花盛り。まだショウジョウバカマも残っていた。更に高度を下げるとオオカメノキ、マイヅルソウなど。さすがに真夏のシーズンより花はずっと少ない。

・合戦小屋には荷揚げ用のケーブルがあるが動いているのを見たことがなく廃止されたのかと思ったら、今回は下山時に稼働していた。

・登山口の中房温泉に到着すると、これから登り始める登山者多数。この時間に下りてくる方が珍しいのだが(笑)。駐車場は満杯で僅かな隙間にも駐車されていた。

 

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